ライブドア事件

無償増資(株式分割)というのは、投資家への増益の還元法として、例えば「既存の株主に対して1:1の無償増資(株式分割)」することをという。今1株持っている人に1株が無償で交付され、合計2株になること。発行済株数が倍加するので、理論上は株の価値が半分になって、価格も半分になるはずだが、増益を続けている企業の株は、しばらくすると無償増資分落ちを埋めて株価が元通りになることが多かった。これは株の財産が短期間に倍になることを意味し、日本が高度経済成長を続けていた1970年代までは、1:1や1:2、1:5の無償増資を毎年続ける会社もあり、最初の1株が無償増資で大変な株数になり、それだけで財産家になった人もいた。そもそも会社が増益を続けて、もっと儲けたいから増資して工場を増設するなどして、さらに儲けるから、無償増資落ち分を埋めて株価が上昇するのだが、いつしか投資家には「無償増資銘柄は買いだ」という神話が生まれた。会社の業績に関係なく、無償増資の発表後に株価が急騰した。この盲点をついたのがライブドアの堀江だ。(堀江よりも税理士の宮内の発案だと思われる)ライブドアはポータルサイトの無限の可能性を喧伝して、現実にさしたる増益がないのに、次々に無償増資を発表した。そのたびに投資家を引きつけ、買いを集めて、株価はするすると上昇していった。しかしライブドアが何をやっている会社か?(何が主たる利益源か?)かが俺にはわからない。確かにGoogleはすさまじい勢いで業態を拡大し利益を増やしていた。しかしテレビ朝日などが「ライブドアがまた買収です!」などと、規模の小さい商品先物会社や中古車会社を買収したと報道しても、それが株価の上昇の理由になるとはとても思えなかった。かつてコンピューターを投資に使っていなかったバフェットは、「自分の理解できない株には投資しない。テクノロジー株は買わない」といった(近年ではこの規則を曲げてなんでも買っている)。俺は上昇の理由がよくわからないライブドアを買うのは危険だと思った。そしてライブドアが1:100の無償増資(株数が100倍に増えること)をするとの発表に及んで、「これは偽りの無償増資で投資家を引きつけているだけの詐欺だ!」と確信した。当時の東証の出来高のかなりをライブドア株が占めていたので、ライブドアが暴落すれば市場全体が暴落するだろうと予想し、平均株価が高値をつけたところで全部売った。(この売りが目立ってしまい野村を刺激したようだ)だから堀江という人をあえて評価するなら、無償増資を詐欺の手口に使ったという点だけが新しく、コンピューター関連や実業で何かをなす人ではない。リキッド・オーディオ・ジャパンとかの暴力団系の企業の人脈がライブドアに流入しているようだし、澤田のH.I.S.がらみの、ライブドア幹部が沖縄のカプセルホテルで変死したことも記憶に新しく、俺は堀江をまともな人物だと判断していない。東大卒の堀江は、昔学生運動をした団塊左翼の経営者には受けが良かったようで、東大と丸山ゆか里、彰のお気に入りだろう。無償増資詐欺を可能にしたのは、公認会計士の協力だ。たしか「みなと監査法人」だったと思う。日本では史上初の公認会計士の不正だ。それまで公認会計士は、日本の最難関試験の一つである会計士試験を苦労してパスしたので、免許を剥奪されるといやなので、微々たる金をもらって、不正をしようとする人はいなかった。しかしこの事件の少し前に公認会計士試験制度の大規模な変更があり、税理士試験と同程度の非常に優しい試験になり、合格者が増え、公認会計士の数が一気に増えた。これは中村恭己がだれかから聞いてきてよくしゃべっていた「政府が公認会計士試験や司法試験をわざと難しくて権力維持に利用している」を受けての改正だろう。それまで5科目同時合格と、口頭試問の2次試験が必要とされた公認会計士試験は、毎年一科目ずつ合格して、何年かかっても5科目合格すればいいように改正された。だから合格者が増え、公認会計士全体のモラルが低下し、ライブドア事件で重要な役割を果たした。父はこの事件を苦々しく思っていたし、公認会計士の数が急に増えたことは、苦労して合格した父たちの既得権を犯すことにもなったが、「公認会計士協会に政治力がないからなあ」といつも嘆いていた。公認会計士試験を容易にし、不正会計士にライブドア事件を起こさせて、父の信用をなくさせるための、公安調査庁と東大・丸山・東洋英和・大内の描いたシナリオだった。

live door(ライブドア) = rood evil (ルード・イービル=邪悪な十字架上のキリスト)の言い換え(アナグラム)。キリスト教徒、悪魔教徒の森ビル六本木ヒルズ。大江戸線開通で命名された麻布十番駅。「次は、麻布十番、東洋英和前です。」の大江戸線のアナウンス。今ヒルズに入っている会社のグノシーとかも。キリスト教異端のグノーシス主義のこと。幼稚な東洋英和のレズがやりそうなこと。

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