利息を支払う約束で預金者から金を集め、その金を支払う利息より高い利息で第三者に貸し付け、その金利差で利益を得るのが、銀行や金貸しといった金融業の、古来より変わらぬビジネスモデルだった。しかし、現代貨幣理論という虚説にかぶれた安倍・麻生と黒田の日銀が始めて世界に広まった「マイナス金利」という、預金者が利息を支払い、借りたほうが利息を受け取るという、あべこべの金利がはびこり、金融業は成立しなくなりつつある。わずかなマイナス利率でもそれが巨額になり無視できない高額預金者は一斉に引き出しに走るだろう。その引き出した金で、安全とされる金(きん)を買うなどするだろう。マイナス金利は、決して交わらない虚(-)の世界と実(+)の世界がシームレスに連続していると錯誤させるまやかしであり、経済に疎い法学部の丸山眞男、マルキストの偽物経済学者大内兵衛一派と、その場しのぎの作話がうまいアムウェイ中村恭己らの夢想したイリュージョンであり、一種のカルト思想だといえる。権威に弱く自分の頭で考えられない世界が騙されているだけだ。
日銀やFRBらの中央銀行のすることは金利を上下するだけだが、彼らはこの権利を手放したくないがために、「マイナス札にも必ず意味がある」とか「ジャジャマンダラ」などいう中村のカルト妄言を信じ、あろうことか0%の金利を-側に超越して、マイナス金利を採用したのは間違っていた。金利は0%以下には下がらないという常識を守るべきだった。
昨年末、俺は株式相場が大天井を迎えたことをブログに書いた。トランプが対中強硬姿勢を打ち出した結果、リセッション入りすることも年末に予測して書いた。(超能力ではない。必然だ。)このときFRBが金利を上げた結果株式が暴落し、今も上昇基調に戻らない。昨年末の10月ごろ、すでに中国の景気が変調をきたしていたから、12月のFRBの利上げは明確な間違いだった。9年続いたNY株の上昇相場はいかにも長すぎ、いずれ崩れるだろうことは俺には容易に予測できた。年末のFRBの利上げの結果、あっという間に株が下がってしまい、長年金利を上げ続けてきたFRBが、今年年央から金利を下げ続けている。それはFRBの言う「あくまで景気拡大期の利上げ中の調整のための利下げ」などではなく、明確にリセッション(景気後退期)入りし利下げしなければいけない状況になったことを示している。もうFRBは向こう何年も金利を上げられないだろう。そもそも、黒田総裁の異次元金融緩和や、マイナス金利に応じた紙幣の乱発がなければ実態を離れた株価の上昇はなかった。また、昨年末の利上げによる、上がりすぎた株の暴落も起きなかった。いよいよ中央銀行不要の感を強くする。中央銀行が金利調節というその権限を手放したくないばっかりに、金利を上げたり下げたりして、それに応じて現実経済を離れて株が上がったり下がったりして経済が混乱してきただけだ。びくびくと株価とトランプの顔色を気にしながら、金利を上げたり下げたりしている中央銀行は、いったい何のために存在しているのか?
来月の消費税増税で、消費は極端に落ち込み、不景気下の物価上昇というスタグフレーションが明確化し、企業と庶民を苦しめるだろう。価値が下がり続ける円やドルなどの紙幣に対して、安全で換金性が高く、かつて「中央銀行を持たない世界共通の貨幣」として流通してきた金などの貴金属は上昇しているが、卑金属とエネルギー価格は下落を続けているから景気拡大期の物価上昇ではない。「悪いインフレ」は景気後退を加速化させ、みな「スタグフレーション」を実感するだろう。政治家と中央銀行が作りだした人為的な不景気であり失政だ。
不動産価格がすでに下落に転じたようだ。2%の消費税増税でも、買い手にとっては大幅な値上がりとなる不動産(例:5000万円の2%=100万円の増税)は、来月からぱったりと売れなくなるだろう。
日本政府は脳活動情報をハッキングし、思考と視覚を傍受するマイクロチップインプラントを俺の体から外せ。外せば経済について書くのをやめてやる。